「とりあえず、あっちには司令塔がいない。多分秀吉キャプテンがやるんだろうけど、俺の方がガードとしては勝ってる。信じてついてきて」



「うん。椿ちゃんは兄貴達の手の内も知っとるけんね、従うばい」



「マッチアップはどぎゃんすっと?」



こそこそ、と作戦会議をし始める俺達の後ろで、お姉さんの実況が入る。



『ここに来て新情報です!なんと、チームトリニティの司令塔小鳥遊君はチームウロボロスの皆の後輩です!そして、なんとなんと、両チームの金髪の二人、兄弟とのこと!なんて面白い対決なのでしょう!』



面白くねー!こっちはまさかまさかだっつうの!他人事だと思いやがって!



…いかん、落ち着け俺。



「とりあえず行雲先輩には幸ちゃん、秀吉キャプテンには歩ちゃん。俺はピカ先輩で行こう」



「作戦は、戦いながら追々で行くっきゃない感じやね」



「じゃあ、ジャンプボールは俺が行って来るばい」



すっと立ち上がり、ジャンプボールを待つ行雲先輩の前に走る、歩ちゃん。



たとえ先輩達でも、負けたくないからやるしかねーな。