【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~

確かに、秀吉キャプテンの3ポイントは凄い。何もないならこのまま頼りたいところだ。



今も、ゴールの方へ吸い寄せられるようにボールが点数をかっさらっている。



でも、秀吉キャプテンが点を入れる度に、有ちん先輩が、そして、ベンチの箱田先生と由貴先輩の顔が曇っていくのが分かった。



秀吉キャプテンの勝利への執念は、やがてトラブルを巻き起こす。



「キャプテン!!」



「っ………は!」



泰ちゃんが回したパスを受け止めた右手が、その衝撃に耐えられず、ボールを外へ弾き出す。



慧心との戦いで、シューターとしてもディフェンダーとしても機能し、ピカ先輩程ではないが多く得点を入れた秀吉キャプテン。



もう…右手は限界なのか。



水高35-20荒商



リードは守りながら、だけど、不安は残した前半戦が幕を閉じた。