【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~

そして御劔のプレイに臆することのない一人の男に、火が点き始める。



……………スパッ!キュッ。



「ヨッシャアアア!また決まった!止まらねーっ!」



「「「「冷泉!冷泉!冷泉!」」」」



もしかしたら今までに見たことのないくらいの調子の良さで、3ポイントを沈める秀吉キャプテン。



水高29-16荒商



連続で決まる3ポイントで、第1クォーターとは全く違う、水高ペースの展開に。



応援席が、ベンチが、どんどん盛り上がり会場のボルテージが上がる。



秀吉キャプテンはまだいつもの無表情だけど…3ポイントを決める度、右手を握ったり伸ばしたりしている。



「キャプテン………あんま、無理は」




「大丈夫だ。それに…負けられない、だろ?」



きっと表面的には何も変わってない秀吉キャプテンだけど、おかしい、いつもより、冷静ではない。



キャプテンにとっても最後の夏なんだ。絶対勝たなきゃというプレッシャーなのだろうか。