「さー皆!自分を信じて!皆なら勝てる!」
その監督っぽいユニフォームの男が叫ぶと、荒商のメンバーがパッと顔を明るくした。とてつもない、信頼関係を感じる。
「…あれ、ピカ先輩の同級生の藤堂宏樹。中学時代、全中で名を馳せたとよ、ピカ先輩とあん男。チームメイトやったけんね」
行雲先輩がこっそり俺に耳打ちしてくる。
「じゃあ、なんで今ベンチなんかに?」
「知らん。故障でもしたんじゃなか?」
中途半端にしか状況知らないなら耳打ちしないでよ、気になるから。
でも………故障、か。
その二文字に何故だか、秀吉キャプテンの美しいシュートモーションが浮かび、首を左右にふるふる、と振った。
その監督っぽいユニフォームの男が叫ぶと、荒商のメンバーがパッと顔を明るくした。とてつもない、信頼関係を感じる。
「…あれ、ピカ先輩の同級生の藤堂宏樹。中学時代、全中で名を馳せたとよ、ピカ先輩とあん男。チームメイトやったけんね」
行雲先輩がこっそり俺に耳打ちしてくる。
「じゃあ、なんで今ベンチなんかに?」
「知らん。故障でもしたんじゃなか?」
中途半端にしか状況知らないなら耳打ちしないでよ、気になるから。
でも………故障、か。
その二文字に何故だか、秀吉キャプテンの美しいシュートモーションが浮かび、首を左右にふるふる、と振った。



