そのブロンドヘアーの後ろ姿を見送った後、有ちん先輩は肩を竦めて俺に笑いかける。



「ありゃあ、宣戦布告されたばい、どぎゃんする?小鳥遊」



「やー、勝つしかないよね」



俺達もパンと飲料を買いながら、思わずニヤリ顔をしてしまう。



「大丈夫、ピカ先輩に似てるけど、ピカ先輩じゃないんだから」



そりゃ、強敵には間違いないけどでも、オリジナルがうちにいんのに、負けらんないよね。



「まあ、俺はシックスマンですけんねぇ、次の試合使ってもらえるか分からんけど?」



「とか言って、有ちん先輩だけじゃん!練習試合から公式試合まで全部出てんの。ズル!」



なんだろう、いつも思うんだけど、水高のメンツといると負ける気が一切しないんだよね、不思議と。



とりあえず決勝までの時間、空腹や疲れをチャージして、戦術組んで、万全のコンディションで挑まなきゃ!