「個人的な約束、いいじゃないですか!だって、人間ですもの」



「お前はみつをか、小鳥遊」



なんて冗談めいたやり取りしながら笑える俺達って、なんか青春じゃね?なんて思える。



「ねーねーキャプテン。色々聞いたついでにもう一個いい?」



「構わない」



答える秀吉キャプテンの、少しだけ人より広いおでこを見つめ、俺は尋ねた。



「まさかとは思いますが…由貴先輩と、ヤっちゃったりしてないっすよね」



ホントはちょっとだけ困らせてやろうかな、という出来心からの質問だったんだけど。



「…三回程」



表情ひとつ変えずにけろりと爆弾発言を、秀吉キャプテンは投下したのだ。



困らすつもりが、俺の方があんぐりしちまった。



「なんでも、好きな男に処女だから面倒だと思われたくないとかで…「わーわー!もういいっす!マジ勘弁!」



もう何なの!ホントこの人、天然スケコマシ!



「ただいまぁー」



思わず頭を抱えてしまったそのタイミングで、親父が帰ってくる。



マジグッジョブ、小鳥遊武元37歳。