「…今、ヤラシイ目で見たやろ?」



「あばばばすみません!どうも目は正直で…ってちがくて!」



俺のリアクションに、グラマー先輩はニヤリと笑う。



「ウブかねー。私由貴。男子バスケ部のマネジしよるとよ。昨日、見とったばい!」



「昨日…ああ、放課後の」



返事に満足そうに笑った由貴先輩は、俺の右手をぐわし、と掴む。



「せせせ先輩、胸が当たってる!」



「当てとっと!いーけん黙って着いて来んね!」



俺が抵抗出来ないのを良いことに、そのままづかづか歩き出す由貴先輩。



俺、どこ連れてかれるの?