素晴らしいスピードでゴールへまっしぐらに向かう猿先輩。流石バスケ部。
でも……………でもさ。
「あんた二軍?それとも、三軍?」
「な…嘘だろォ!?」
バシィィィン!
先輩がシュートモーションに入った瞬間を狙って、俺は後ろからボールを叩き落とした。
「ラッキィ、ボールゲット!」
「テメェ…嘘ついたやろ!素人がんな真似出来ん!」
「いや、ホントに、バスケの経験はないよ。自慢じゃないけど小中学校共に帰宅部。でもね、言い忘れてた」
そして、俺は無意識のうちにディフェンス体勢に入っていた先輩を、キュルっと背中で半回転して抜き去り、そのままポイ、と地味なシュートを打った。
パシュっと静かにそれはゴールを潜る。
「馬鹿な……ドライブからのレイアップやと!?」
「バスケ経験はないから複雑なルールは知らないけど、昔から、親父と1on1って遊びはしててね。……あ、先輩。俺シュート決めたんで勝ちっすよね?」
そう。NBAとかいう海外のバスケ大好きの親父の遊びに小さい頃から付き合ってて、これだけは、得意。
でも……………でもさ。
「あんた二軍?それとも、三軍?」
「な…嘘だろォ!?」
バシィィィン!
先輩がシュートモーションに入った瞬間を狙って、俺は後ろからボールを叩き落とした。
「ラッキィ、ボールゲット!」
「テメェ…嘘ついたやろ!素人がんな真似出来ん!」
「いや、ホントに、バスケの経験はないよ。自慢じゃないけど小中学校共に帰宅部。でもね、言い忘れてた」
そして、俺は無意識のうちにディフェンス体勢に入っていた先輩を、キュルっと背中で半回転して抜き去り、そのままポイ、と地味なシュートを打った。
パシュっと静かにそれはゴールを潜る。
「馬鹿な……ドライブからのレイアップやと!?」
「バスケ経験はないから複雑なルールは知らないけど、昔から、親父と1on1って遊びはしててね。……あ、先輩。俺シュート決めたんで勝ちっすよね?」
そう。NBAとかいう海外のバスケ大好きの親父の遊びに小さい頃から付き合ってて、これだけは、得意。



