輝はサッカー部。
2年生ながら実質的にはエースである。
もちろん次期部長。
ちなみに瑞樹は図書委員で
部活は無所属ではあるが
毎日のように図書室に入り浸っている。
ついでに言えば俺は
サッカー部の幽霊部員。
輝に誘われて一緒に入ったけど
やはり俺には毎日のように
ハードな部活をこなすなんて無理。
初日に行った以来、
片手で数えるほどしか参加していない。
ほら、俺ってテキトー系男子だからww
「輝なら1日ぐらいサボっても余裕だろ。」
俺がそう促してやれば、
瑞樹も無言で、おねだりの視線を向けている。
瑞樹がそんな視線を向けるのも輝だけ。
もう、腐男子の俺からしてみれば
輝と瑞樹は推しCPなわけ。
「…はぁ、分かったよ。行く、行くから。」
「良かったな、瑞樹。」
「…うん。」
「何だよ、その間!"別に?"って感じだな!」
「まぁまぁ。ほら降りるぞ。」
瑞樹がおねだりした時は
たいてい輝が折れる。
俺が輝に頼んだ時は…
了解とお断りが半々くらいかな。
…さびしっww
pi、pi、pi、pi、pi
朝の駅は大変混雑していて
改札のカードの音も鳴り止まない。

