それに俺は知っている。

瑞樹は照れ屋と言うか人見知りなのか
輝のように表情豊かに
誰とでも話すようなタイプではない。

俺ですら会話中、視線が合うことは
なかなか無い。

肩だったり、額のあたりだったり。
目と目があうと逸らされる。

嫌われてるとかじゃなくて
それが当たり前なんだ。

それでも輝の前では
自分の話もするし
表情も明るい。

それに何かあれば真っ先に輝に話す。



輝においても、また然り。

輝の場合は、クラスの人気者で
誰とでも仲良くなれるタイプであるが
何かあれば真っ先に瑞樹の元へ行く。


そんな2人の間にいて
俺の存在忘れないで!wwとは思うが
腐男子的には、それがベストなのである。


「なぁ、輝。今日暇か。」

「ん?なんで?」

「ゲーセン行きたいんだが。」

「ゲーセン?どこの?」


ほらな。
3人で居ても瑞樹はまず輝を誘う。

なにやら瑞樹がハマっているアニメの
UFOキャッチャーが出ているらしい。


「今日かー。部活がなー。」