数分立って戻ってきた祐希奈は、悪の微笑みのような顔で戻ってきた。




「はいケータイ」


「……朝陽さん、怒ってなかった?」


「怒ってた?…かもしれないけど、あたしが鎮めといたよ」




えっ……………


鎮めといた……?




祐希奈知ってる…?

その怒りの反動、全部あたしにくるんだよ…?




めちゃくちゃ怖いんですけど朝陽さん!!




「今週と来週の水曜ならバイトがはやく上がれるから、そのまま図書館でならって言ってたよ〜」


「えっ?!いいって言ったの?!朝陽さんが?!」


「うん」




平然とした顔で頷く祐希奈に、あたしとアヤは目が点になった。


この子……朝陽さんに何したの…?