恋する君の可愛いつよがり。



……ずるい。


突然そんなマジメな声出すなんて、ホント、ずるい。



「い、いいし!勝手に遊びに行けば!?」



それでも私は素直になれないんだ。


本当は佐久間のことが好きなのに。

こんなにも佐久間のことが大好きなのに。


今までケンカ腰だったから余計に素直になんてなれない。



「……ふーん」

「ちょ、何!?」

「いい加減素直になれば?」

「……やっ。もう向こう行って!」

「それが彼氏様に言うセリフ?」

「かっ……!彼氏って言ってもどうせ一週間だけでしょ!?」

「どーだかな」

「ちょ、何すんのよ!バカ!」