恋する君の可愛いつよがり。




「相原、腕もっと上げて。そしたらもっと軽く打てるから」


「えっと、こうですか?」


「そうそう」



合宿初日の練習が終了し、ただいま自由時間。


それなのに私はまだ体育館で練習してたりする。


それは決して自分から望んでやっているわけではなく、


「六花ー。ナイシュー!」


ななちゃん先輩の命令で仕方なく。



やっと地獄のような練習が終わったと思ったのに、なんで私自主練なんてしてるんだろう。



積もり積もっていく不満にプレイも次第に荒くなっていく。



……あぁ。もうホント疲れた。

早くお風呂入って寝たい……。



そうは思っていてもななちゃん先輩の命令は逆らえない私は黙って練習するしか道はなく。



「はぁ……」


もはやため息しか出ない。



っていうかさ、ななちゃん先輩は練習しないの?

さっきから私と武ちゃん先輩のシュート練習見てるだけなんですけど。