恋する君の可愛いつよがり。



「なに。聞いてたのかよ。っていうか今のヤキモチ?」

「……っ、ちょ……!」



それでも、佐久間は気にせず話しかけてくる。

しかもこんな風に意味ありげに耳の傍でささやいたり後ろから抱きしめてきたりしながら。



「ちょっと離れてってば!!」



そんな行動や言動に毎回まどわされる私はホント大馬鹿者以外の何者でもなくて。



「相原も一緒にバスケし行く?」

「い、行かない!!」



悪態をつきながらも実は内心喜んでいるだなんて、そんなの佐久間には絶対に知られたくない。



「じゃあ、俺が相原のいない所で他の女と遊んでもいいわけ?」

「っ」

「なぁ、」

「……」

「どうなの?」