私と佐久間がぎこちないのを湯川くんやそのほかクラスメイトたちは感じ取っていて。
みんな気を使って私と佐久間に話題を振ってくれる。
けど、佐久間は必要な会話だけでそれ以上はなにも話さなかった。
ちゃんと応えてはくれるけど、必要以上には絡みに来ない。
そんな佐久間に私はなにも言えず、ただ受け答えするだけ。
「……ったく。明日からバスケ合宿なんでしょ?そこで話しかけたらいいじゃない。バスケだったら話しかけやすいでしょ?」
「うーん……」
どうだろう。自信ないけど……。
明日、話しかけてみよっかな……。
「……うん。頑張ってみる」
「頑張れ。六花」