「六花、ヤキモチ妬くぐらいならちょっとは素直になってみたら?」


「や、ヤキモチってそんなの妬いてないもん!」



突然核心を突いてきた依那ちゃんにさすがに動揺が隠せない私は、動揺のあまり折れたショーペンの芯をペン先で何度もつついて潰した。


っていうかそんなことよりも。



「依那ちゃん、声大きい……っ!」



こんなこと、佐久間にでも聞かれたりしたら……。



「だーいじょうぶだって。それに六花、アイツの彼女なんでしょ?」

「ちょ、ちょっと依那ちゃん……っ!!」



依那ちゃんから飛び出した爆弾発言に慌てて口を塞ぎにいけば、



「お前ら何してんの?」



背後から噂の張本人、佐久間 瞬(サクマ シュン)が現れた。