「……え?」 前触れもなく落とされた抑揚のない言葉にポロっと小さな声がこぼれ落ちて。 その言葉に顔を上げると、すぐ目の前に佐久間の整った顔があった。 「………っ、」 驚きのあまりヒュッと喉奥が音を立てる。 鼻先をかすめる佐久間の前髪。 唇に触れるかすかな吐息が心臓を激しく揺さぶって。 わずかに残る思考が根こそぎ奪われていくような感覚に陥った。 「──なぁ、俺ってお前のなに?」