「……ちょ、佐久間、近い!」
教室から連れ出され、佐久間に連れて来られたのは屋上へ出る扉の前。
めったに利用されないそこは誰もおらず閑散としていて。
「……佐久、間…」
周囲を漂うみょうな静けさが私の緊張感をかき立てた。
コクリ。
喉が小さく上下する。
「…………」
……なんで何も喋らないの?
なんでこんなことするの?
待てど暮らせど佐久間からはなにも発せられず。
そんな佐久間に私はただ待っていることしか出来なくて。
佐久間は社会化教官室の時と同じ壁に私を押しつけ、まっすぐ私を見下ろしているだけ。


