恋する君の可愛いつよがり。






「六花!試合前なのに澤本くんとイチャついてんじゃないわよ!」


「は!?」



由弦くんとイチャつく!?



みんなの元へ戻るなりチームメイトからそんなことを言われて、目をぱちくりさせて驚く私。



いやいやいや、私、由弦くんとイチャついてなんかないから!




「由弦くんとはそんなんじゃ……」


「ほら、それ。由弦くんとか呼んでる時点で怪しー」


「うっ」



確かに、他校の男の子のことを名前で呼んでるのは仲が良いと言ってるようなものだけど。


でも、本当に何もないし……。


ど、どうしよう……。



内情を知ってる佐久間に助けを求めようとチラリ、視線を向ければ。



……あちゃ~。


どうやら会話を聞いていたらしく、助けるどころか逆に私に対しての圧が半端ない。



一人で切り抜けようにも由弦くんの好きな人のことなんて言えないし、


手っ取り早いのは佐久間が彼氏だって言うことなんだけど、あいにくそんな恥ずかしいこと言える性分じゃない。



どうしよう。


本気で焦り始めた──その時。









「六花!ちゃんと応援しろよ!」