「由弦くん、私も行くね」
「うん。俺もそろそろ行かなきゃ。
六花ちゃん、今日はほんとごめんね」
「ううん、由弦くんのせいじゃないよ。来てくれてありがとう」
バイバイと手を振って、同時に反対方向へと歩き出す私たち。
けど、一つ言い忘れたことがあって、すぐに足を止めた。
「由弦くん!がんばってね!」
由弦くんの背中に向かってそう叫ぶと、すぐに振り返ってくれた由弦くん。
そして、照れくさそうに笑ったあと、同じように投げかけてきた。
「六花ちゃんのおかげで上手くいけそうだよ!」
満面の笑みでそう言った由弦くんは、手を振りながら走っていく。
「私の、おかげ?」
ってどういう意味だろ?
そう言えばさっきも私のおかげで進展あったって言ってたような……。
私何かしたかな?
「ま、上手くいきそうなんだったらいっか」
由弦くん、頑張ってね。


