「ちょっと!試合前になにイチャついてんのよ!」
「い、イチャついてなんか……!」
やっとの思いで佐久間の腕の中から抜け出すと、目の前にはでーんと腕を組んだななちゃん先輩が私を睨んでいて。
自分だって由弦くんとイチャついてたくせにと言い返してやりたかったけど、倍返しされそうだったからやめておいた。
「あ、先生呼んでる」
先生に呼ばれてることに気付いたななちゃん先輩が武ちゃん先輩の腕を引いて走っていく。
さりげなく腕を掴んだのを見て思った。
やっぱりあの二人仲良いなって。
由弦くんには申し訳ないけど、普段からああいう所を見てたから、あの二人が何かあるんじゃないかって思ってた。
それなのに、武ちゃん先輩じゃなくて由弦くんだったなんてね。
ほんと驚きだ。


