恋する君の可愛いつよがり。



「……っ」



耳元でささやかれたその言葉に心臓がどくんと大きく飛び跳ねる。



「……けど、俺以外のヤツに見せるのは禁止な」



そう言ったかと思うと、佐久間は肩に回していた腕を引き寄せ、私を自分の腕の中に閉じ込めた。



「……っ、ちょ、佐久間!」



まさかこんな所で抱きしめられるとは思ってもいなくて、すぐさま腕の中から逃れようと胸板を押し返す。




「大丈夫だって。どうせつかみ合いしてるようにしか見えねぇよ」



いやいやいや、つかみ合いってそれは無理があるでしょ!



クツクツと笑っている佐久間はどう見ても面白がってるようにしか見えなくて。



「はーなーしーてー!」



無駄に筋肉のついたお腹にパンチを入れた。