「んー!」
こんな時は由弦くんに助けを求めるしかない。
そう思った私は、暴れるのをやめて由弦くんを見た。
……って、ん?
目の前にいるのは由弦くんとななちゃん先輩。
ななちゃん先輩が由弦くんを引っぱったからそれは分かるんだけど。
なんだろう。
二人の雰囲気が甘ったるいような……。
「あれを見たら由弦の好きなやつが誰か分かるだろ?」
「……へ?」
あれを見たら由弦の好きなやつが誰か分かる……?
「……って、え!?」
もしかして由弦くんの好きな人ってななちゃん先輩なの!?
二人を見ながらクツクツと笑みを零す武ちゃん先輩を見て気付いた。
「うそっ!?」
信じられなくてもう一度二人をガン見すれば。
「ほんとだ。全然違う」
確信してしまった。
由弦くんの好きな人がななちゃん先輩だってことを。


