恋する君の可愛いつよがり。


ちょ……!



佐久間とななちゃん先輩の声が重なったかと思うと、私は佐久間に、由弦くんはななちゃん先輩に思いっきり引っ張られた。



あまりにも一瞬のことでなにがなんだか分からなかったけど、すぐに佐久間の腕の中にいることに気づいて、



「離してよ!」



なんとかして抜け出そうと佐久間の腕を押し返す。


けど、佐久間が素直に離してくれるわけもなく。



「んー!」



ジッとしてろと言わんばかりに大きな手で口をふさがれ、拘束される。




「んんんー(佐久間ー)!」



ジタバタともがいて腕を解こうとするけれど男の力に敵うはずもなく、さらにきつく抱きしめられて身動きが取れなくなってしまった。



く、苦しい……。