「さっくんと上手くいったんでしょ~?」
「うっ」
「あれだけ心配したのに何の報告もなしとかどういうことぉ~?」
「す、すみません!!」
たしかに先輩の言うとおりだ。
あれだけ相談に乗ってもらってたのに報告しないなんて。
でも、さすがにここでさっきのことを言うのは恥ずかしいから、人のいない所で話そう。
そう思ったとき。
「お前、何やってんだよ」
「いたっ!」
救世主、武ちゃん先輩が現れた。
ななちゃん先輩に唯一対抗できるであろう武ちゃんの登場に、心の中で手を叩いて喜ぶ私。
けど、ななちゃん先輩にとっては煙たい存在らしく。
「もう、武也、何すんのよ!」
やられたらやり返せと言わんばかりに武ちゃん先輩の肩をバシンと叩いた。


