恋する君の可愛いつよがり。



「あの~六花?」


「んー?」


「手、」


「手?あ、ごめんごめん」



握ったままなの忘れてた。


するり、手を離し、ジーッと慶太を見上げれば、次第に赤らんでいく慶太の頬。



手握ったぐらいで何テレてんだろう。


私達幼なじみなんだから手ぐらい今更じゃない?



「手、」


「手?」


「大きくなったね。何年か前までは私の方が小さかったのに」



そう言って手のひらを広げて慶太の手に近付けると、慶太は私のしたいことが分かったのか辞書を持ち直して手を広げた。