「ぶはっ。お前、なんでそんなに偉そうなんだよ！」
「うっ……」
でも、筋金入りのあまのじゃくはそんなに早く治るものじゃないみたい。
「ま、そこが可愛いんだけど」
「……っ」
「あ、その顔もっとよく見せろよ」
「～～、もうっ！離して！！」
意地悪な佐久間とあまのじゃくな私。
付き合ったばかりだからそんなすぐには素直になれないだろうけど、少しずつ距離を縮めていけたらいいなって思ってる。
「──なぁ、もしかしてこのリストバンド、俺とおそろい？」
「あっ」
「……ククッ。お前、結構可愛いことすんだな」
「………」
「だーかーら、その顔したらダメだって言ってんだろ？」
「……っ、んんー！」
──でも、やっぱりまだ素直になれそうにありません。
＊HAPPY END＊
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