「相原さん、瞬くんに言っておいて。“もう瞬くんの大事な子を傷付けることはしないから。これからも護ってあげてね”って」 え……? 「“大事な、子”……?」 って……。 「え、分かんないの?相原さんのことじゃない」 「えっ」 私のこと? ──ほんと馬鹿なんだから。 そう聞こえてきそうなぐらい盛大な溜め息を吐き出した高崎さんは、肩をすくめながら言い放った。 「毎日あたしに会いに来てたのは、相原さんを護るためだよ」