恋する君の可愛いつよがり。




「でも、相原さんは澤本先輩とも仲良くて。もしかしたら先輩の好きな人って相原さんかもって思ったら消えかけていた先輩への気持ちがぶり返しちゃって」



「高崎さん……」



そうだったんだ……。


すべては由弦くんが私のことが好きっていう勘違いから始まったんだね。



っていうか、勘違いで男に殴られて閉じ込められた私って……。



「それに、相原さんも瞬くんのこと好きでしょ?だから余計に腹立っちゃって。

先輩に好かれてるくせに好きな人と上手くいくなんて許せないって。だから相原さんがいる前で瞬くんに迫ったの」



「え、アレわざとだったの?」




そんなぁ……。私、結構落ち込んだのに。


全部高崎さんの意地悪だったなんて……。



してやったり顔で笑う高崎さんに毒気が抜かれてしまい、ガックリと項垂れる。





「あ、相原さん、最近、あたしと瞬くんが会ってたの知ってる?」


「あ……うん」



あれだけ噂になってるんだもん。嫌でも耳に入ってくるし。