恋する君の可愛いつよがり。



「家で毎日会ってんのに学校に来てまで会いに来るってことはなにか用事があるってことでしょ?」



すがるような眼差しに、もはやため息しか出ない。



目の前にいる慶太は今流行の草食系男子というやつで。


姿格好は男らしいんだけど、見た目や仕草は私なんかよりよっぽど女らしい。



「わぉ!さすが六花!」


「……やっぱりね」



パァと効果音がつきそうなぐらい笑顔全開の慶太にまたまたため息。



「……で、何?」


「いや、英語の辞書忘れちゃって」


「……マジか」



あははと笑いながら後頭部をポリポリ掻く慶ちゃんに私と依那ちゃんは呆れ顔。