恋する君の可愛いつよがり。



っていうか、尾行で思い出したけど。



「なんで高崎さんがあそこにいたの?」


「……あー、なんか用事であの辺うろついてたらしい」


「え、じゃあ偶然あの場所で会ったの?」



それって偶然すぎない?



「そ。偶然だよ。こっちは。そっちは偶然じゃねぇけどな」


「……うっ」



確かに私たちはバッチリ待ち合わせしましたけど。



でもそれはデートじゃなくて佐久間の誕生日プレゼントを買いに行っただけで………とは言えない。



「仲良くリストバンドとか見てたよな?しかも買ってたっぽいし」


「………」



うそん。全部見られてたよ由弦くん!!



「何なの、お前ら。もしかしてお揃いで買ったとか言わねぇよな?」


「………」



ダメだ。冷や汗が止まらない。



もう何もかもバレてるし!


しかも、由弦くんとお揃いとか勘違いまでされてるし!




「お前の彼氏、俺じゃねぇのかよ」


「……っ」



あぁ、もう!



「あれは佐久間のなの!!」