恋する君の可愛いつよがり。



グイッと腕を引かれて、佐久間と一緒にベッドに倒れ込む。



「ちょ、離してよ!」



ありえない!!


なんでこんなことになってんの!?



佐久間の左手は私の腕を引っぱったままで。


右手はと言うと、私の首に回されている。



お、重い……。



「佐久間!離して!重い!苦しい!」


「無理」



無理じゃないし!!



「お願いだからはな……っ」


「離したら俺の話聞く?」


「聞く!聞くから!!」




離して!!



正直、この体勢でいる方がきつい。


今まで抱き着かれたりはしたことあるけど、場所が場所だし。



なんかもう色々と耐えられない!!




「絶対だからな」



そう言って私から離れた佐久間は、先に起き上がって私の腕を引いた。