恋する君の可愛いつよがり。


「じゃあ、プレゼントはアクセサリーにする?」


「うーん……そうだね。身につけてもらえるものの方がいいからそうしようかな」


「よし、決まり!」



そう言ってパンッと手を叩いた由弦くんは、「行こう」と言ってトレーを持ち、席を立った。



トレーを返しに行ってくれた由弦くんに「ありがとう」とお礼を言って、並んで店から出る。



あいかわらず外は暑い。


せっかく涼んで気分が良くなったのにまたお店に入りたくなってしまったけどガマンガマン。



「あっちから行こ」



とりあえず人通りが多い繁華街の方へと歩きだす。



「あ、コレかっこいい!」


「ホントだね。佐久間に似合いそう」



目についたお店に入ってプレゼントを物色。


主に入ったのはアクセサリー店で、一緒に品物を見て回る。



「他にもいいものがあるかもしれないからコレは保留ね」



そう言った由弦くんは持っていたピアスを棚に戻してお店を出た。