オバケ役に徹すると決意した私は、見事なまでにリア充たちを叩きつぶしてやった。
ショボい小道具もテンションMAXなリア充から見れば怖いらしく、笑えるぐらい驚いてくれる。
中には泣き出す女の子もいて少し焦ったけど、仕事なんだから仕方ないと開き直ってやった。
っていうか、それでオイシイ思いをしている野郎共がいるんだから感謝して欲しいぐらいだ。
……って、アレ?
オイシイ思いしてるのならリア充叩きつぶしてなくない?
逆に私のおかげでラブラブになっているような……。
「……どうしてもリア充には勝てないのか」
「え、リア充に勝ちたいの?」
「そう。勝ちた──って、えっ!?」
「やほ。六花ちゃん」
「ゆ、由弦くん!?」
背後から聞こえてきたその声に振りかえれば、真後ろにいたのはここにはいないはずの由弦くんで。
由弦くんは満面の笑みで私に手を振っていた。


