私の目の前には佐久間をねらう一人の女の子がいる。
聖南男子バスケ部のマネージャー、高崎 里華。
小柄でふわふわした雰囲気持つ、アイドルみたいに可愛い女の子。
女の私から見ても文句のつけようのないその風貌は、聖南で一番可愛い女子と言われているらしく、なんでもファンクラブまであるんだとか。
そんな彼女がなぜ佐久間にせまっているのだろう。
ななちゃん先輩情報では高崎さんは家の用事があって遅れていて、練習試合の時にはいなかったと言っていた。
それなのに、合同肝試しの待ち合わせ場所に来ると彼女は当然のようにそこにいて、なぜか初対面なはずの佐久間にせまっている。
あまりのせまりように聖南男子バスケ部はショックで放心状態。
その一方で女子たちは大喜びしていて。
もう、何がなんやら分からない状態になっていた。
藤ノ宮バスケ部はというと、男女ともポカンとした表情で二人を見ていて。
おそらく、もの凄い形相で二人を見ていたのは私だけだと思う。


