「みんなで楽しむ?全然楽しくないですよ!だって私一人ですよ!?どうやったら楽しくなるんですか!!」
「……いや、ホラ、みんなをおどかすのも楽しいじゃない?」
「じゃあななちゃん先輩代わってくれるんですか?」
「………」
「ホラ!おどかし役楽しくないんじゃないですか!!」
「……六花ちゃんコワイ」
私のもの凄い剣幕にタジタジになっているななちゃん先輩にさらににらみを利かせて、再び佐久間の方へと視線を戻す。
視界に入ったのは、さっきと変わりない二人の姿。
引っ付きすぎだっつーの!
恋人同士か、と思わず突っ込みたくなるほどの距離で会話している二人を見てると、不満をぶつけずにはいられない。
妄想をこっぱ微塵にされたあげく、佐久間までねらわれて。
もうホント、最悪だ。


