「でも、野々宮が受け止めたからケガとかはねーよ」 倒れるなんてそうとう体調が悪い証拠じゃねーか……。 すぐに保健室に連れていった野々宮、さすがだな。 「えー突然だが、テスト週間にも関わらず席替えするぞー」 高畑との会話が途切れたちょうどその時、ガラッと勢いよく開いたドアから担任が入ってきた。 ……席替え? なんでまた、急に。 「席替えやっとかー!」 「……お前、したかったの?」 心底嬉しそうにそう言った高畑に思わず尋ねた。 すると高畑は「当たり前だろ!」と言って話しだした。