ひねくれ者が集まって。

「俺らさー。いつもは屋上で授業サボるんだけど、今日は颯が『授業受ける』って言い出したんだよねー。」

「え?!なんで?!」

「美華ちゃんのため。」

・・・え?

私の、ため?

「俺らには美華ちゃんが授業受けたいかもしれないから、とか言ってたけど。」

けど?

「俺は、美華ちゃんが昨日屋上で倒れたから、颯なりに気ぃつかってんのかなってにらんでんだわー。」

・・・そう、だったんだ。

だから、さっきも?

私がまた、倒れないように・・・?

私がまた、苦しい思いをしないように・・・?

・・・でも。

「私なら大丈夫よ?」

もう、平気。

流石にそこまでもろくない。

「そ。じゃーそれ、颯にも言ってやれよ?」

葵はそれだけ言うと、私の頭をぽんぽんと叩いて教室に戻って行った。

・・・私も戻るか。

ドアを開けて、颯の方を見る。

不意に目が合うとすぐそらして葵を睨む。

「颯。」

名前を呼んで、颯に近づく。

「心配してくれて、ありがとう。」

それだけ言うと、また目が合う。

「でも、私は大丈夫よ?」

だから。

「行きましょ?」

何処に、とは言わない。

こんな私は意地悪かしら?

「っ。ああ。」

落とすように笑い、立ち上がった颯。

他の人も、バッグを持って立ち上がる。

さてと。

私も行きましょうか。

「行くか。屋上に。」