ひねくれ者が集まって。

「そう言えば、美華ちゃんってさー。」

不意に、葵の口から私の名前が出てくる。

“美華ちゃん”って呼ばれることが、少しだけ嬉しかった。

個人的に、“小桜”よりも“美華”の方が好き。

“小桜”も、もちろん好きだけど。

やっぱり、“美華”がいいな。

どうして好きかは・・・多分、ありきたりなことだろう。

“美華”の方が好きなのは、まだ私があの頃に溺れているから。

ぬるま湯のようなあの感覚を永遠にしたいから。

当にそれは、叶わないことなのだけれど。

でも、それでも忘れないのは。

心の深いところで、忘れまいと思っているからだろう。

いつだって、今だって、私は・・・。

何かにすがっていないと、壊れてしまう。

嗚呼。

なんて。

なんて、弱くて脆いのか。

人間は。

・・・。

昔は、桜の木に咲く、小さな花になりたかった。

ほんのわずかな輝きのために、多くの月日を費やしていた小さな花に。

そのわずかな輝きが、誰かの心に、深く刻まれるから。

だから、羨ましかった。

だから私は、桜の木に咲く、小さな花になりたかった。