ひねくれ者が集まって。

「ねぇ、葵。」

「んー?」

日向はどうしたの?

颯と蓮は?

葵は何か知ってるの?

・・・聞きたい、けど。

「ごめん。呼んだだけ。」

聞けない。

そんな私は今も、過去に囚われているのだろう。

「・・・ま、無理にとは言わないけどね。」

妙に優しいような、葵の口調が気になる。

いつもとは違う。

声を伸ばさない話し方。

きっとこれは・・・冗談抜きの、本気の声なんだろう。

“無理にとは言わないけどね”

この言葉は、何についての言葉なのかしら?

葵が示す意味は、何?

私が想像していることと、同じこと?

それとも、全く別のこと?

この言葉の先を言ってくれない葵は、私を試しているのだろうか。

いつもは安心できる葵の笑顔も、今は・・・何かを企んでいるようにしか、見えない。

「あれ?透と日向は?」

長い沈黙を破る、澄んだ声。

声の主を探して出入り口を見れば、珍しく驚いた顔をしている蓮がいた。

隣にはポーカーフェイスの颯も居た。

「二人でデートしてくるってさー。」

葵は、さっきとはまるで別人のようね。

コロコロ自分を変えられるなんて・・・。

本当、器用な人。