「結花の唇塞ぐの二回目」 「え...?」 唇が離れたあと、甘い声が衝撃の事実を伝える。 初めてだと思っていた颯人先輩とのキスはまさかの二回目だった。 え? いつ? 颯人先輩とキスしたときなんてあったっけ? 結花ちゃんメモリーには一切そんな記憶ないんですけど。 「結花が熱の時、寝てる結花の唇を塞いだ。で、風邪移っちゃった」 甘く、妖艶に微笑む颯人先輩に心臓が加速する。 ドクンッドクンッ うるさい。 颯人先輩に聞こえちゃう。