砂浜の真ん中に小さな影があった。 『千沙。』 驚いた様に振り向いた千沙の顔は赤くな っていて。 俺を見ると、直ぐに俯いた。 泣いてんのか? 『千沙。おいっ⁇大丈夫か?』 『うん…どうして…』 明らかに、元気がないな。