能力育成学園


メールしてから、5分ほど経つと
慌てながらも、急いでやって来る
5~6人の先生たちの姿が見えた。

はやっ!
………………て、なるほど。
誰かが先生たちを手伝ってるんだ。

私は、先生たちの足元にある
風の渦を見ながら、ふむふむと
まるで探偵のように頷く。

そんな私を無視して、話は進む。

「えーと………君たちは、Aクラスと
Bクラスのメンバーだね?」

「はい。」

「誰か、状況を説明してくれないかね?」

困惑気味で聞いてきた、
もう50歳過ぎの校長先生。

私たちが、顔を見合わせている間に
いつの間にか、こちらに来ていた大地君が
返事をする。

「僕たちも詳しくは分かっていないのですが。
どうやら、あちらの檻に入っている
黒ずくめの集団が、引き起こしたもの
みたいです。」

その返事を聞いた先生たちは、

「どうします………?」

「とりあえず、全校集会開きますか?」

など、様々な意見を出し合い始めた。


すると、そんな先生たちを無視して
勝手に話を進める人が一人。
………………柊先生だ。

「雷風、神風。
お前らのスターで、こいつらを
ラボNo.7に連れて来てくれ。」

勝手に指示を出して、
そのまま歩き出した柊先生に、
一人の若い先生が言葉を投げる。

「ちょっ………柊先生!!
勝手に、一人で決め…「まあまあ。
いいではないですか。このまま、
ここに居ても何も変わらないですし」

そんな若い先生を止めたのは、
驚くことに校長先生だった。
その目には、強い信頼が宿っている。

………柊先生が、とても信頼できるとは
思えないんだけどなー………。