「悲しい夢でも見た?」
「……え?」
いきなりどうしたんだろう?
「いや、なんかあまりにも悲しそうに
泣きながら、寝てたから。」
「え!?私、泣いてた?」
「うん。誰かの名前を呼びながら。」
うそー……本当に記憶にない……。
「で、何の夢見てたの?」
「えっとねー…………あれ?
なんだったっけ?」
思い出せない……。
ただ、凄く悲しかったのは覚えている。
「もーー忘れちゃったの?」
「うん、そうみたい。」
「…………ま、いっか!
あ、あとねーー…」
次は、いったいなんだろう?
「柊(ひいらぎ)先生が、呼んでたよ?」
え!?
「それを早く言ってよ!!」
そう叫びながらも、
私は椅子から立ち上がり走る体制になる。
「ごめん、忘れてたー。」
「全く……。じゃあ、行って来る!」
「行ってらっしゃい。」
氷華の声を最後まで聞く前に
廊下へ飛び出し、職員室めがけて走る。
