教室を飛び出し、氷華が連れてきたのは
屋上だった。
もう秋とはいえ、太陽の光が直接当たる
屋上は、少々暑い。
「で、どうしたの?」
日陰に座り込んだのと同時に、
氷華は私に疑問をぶつける。
「ぅん……あ……のねっ……。」
まだ、ぽろぽろと涙を流しながら
私は一生懸命、理由を伝えようとする。
けれど、出てきた言葉はとても小さく、
掠れていて聞こえない。
…………なんで?
これじゃあ、氷華と火焔をもっと心配させるのに……!!
「大丈夫、ゆっくり話して?」
「ああ!亜琥亜のペースでいい!」
あぁ、なんで二人はこんなに優しい言葉をかけてくれるんだろう。
余計、涙が止まらなくなっちゃうよ……。
私は、ゆっくり深呼吸をし始めた。
吸って、吐いて、また吸って、吐いて……。
数回繰り返すと、大分落ち着いてきて、
涙も止まっている。
「心配かけて、ごめんね。二人とも…………。
大丈夫、ちゃんと話すから……。」
