能力育成学園


ガラッ!

職員室から急いで教室に戻ってきた私は、
今のイライラをぶつけるように
ドアを開く。

「やっと、帰ってきた。」

「亜琥亜!さっきのは、何だよ!」

すぐ私の目に飛び込んできたのは、
椅子に座っている氷華と
やっぱりうるさい火焔だった。

私は、手早く荷物をまとめると
(火焔を無視して)氷華に近付く。

「待たせてごめん、氷華。
帰ろうか。」

「って、無視すんな!亜琥亜!」

ゴオッ!!

微妙にキレたっぽい火焔が、
私目掛けてサッカーボールぐらいの炎球を
投げてきた。

あーもう、何でイライラしてる時に限って、
喧嘩吹っ掛けてくるかなぁ!?

「はぁ…………。」

私は、ため息をつくと手を横に一降りした。
すると、ジュワっという音がして
炎球が跡形も無く、蒸発した。

「くそっ……またかよ!!」

「諦めなって、火焔。
スターの相性が悪いんだから。」

悔しそうな火焔の横を呆れ顔をしながら
通り過ぎ、氷華はこっちへ向かってくる。

「行こ、亜琥亜。」

「うん!」

ストレス発散ができた私は、機嫌良く返事をして氷華と二人で下駄箱へと歩を進めた。