はっ?
黒い傘から覗いた顔は、
よく知る顔だった。
鈴木?
何してんの、
こんなところで。
ついこの前、
隣のクラスの子を
フッていた
同じクラスの鈴木だった。
なにって、
ほら、
見てんだよ、これ。
これ?
鈴木がやった目線へと、
私も追っかけるとーーー
なんじゃ?
これ、
カタツムリ?
一匹の小さなカタツムリが
ノロノロと、
這っていた。
お前、
こういの見ても、
ギャーとか、
イヤーーーとか、
言わねぇのな?
えっ?
私?
うーん、こういうのは
案外、大丈夫。
へぇ。
そう言うと、
鈴木はまたカタツムリへと、
目線をやる。
てゆーか、
鈴木、何やってんのよ、
こんな雨の中。
風邪引くよ。
帰んなよ。
帰りたくねぇから、
いるんだろ、
ここに。
一人言の様に、
鈴木が言った。
黒い傘から覗いた顔は、
よく知る顔だった。
鈴木?
何してんの、
こんなところで。
ついこの前、
隣のクラスの子を
フッていた
同じクラスの鈴木だった。
なにって、
ほら、
見てんだよ、これ。
これ?
鈴木がやった目線へと、
私も追っかけるとーーー
なんじゃ?
これ、
カタツムリ?
一匹の小さなカタツムリが
ノロノロと、
這っていた。
お前、
こういの見ても、
ギャーとか、
イヤーーーとか、
言わねぇのな?
えっ?
私?
うーん、こういうのは
案外、大丈夫。
へぇ。
そう言うと、
鈴木はまたカタツムリへと、
目線をやる。
てゆーか、
鈴木、何やってんのよ、
こんな雨の中。
風邪引くよ。
帰んなよ。
帰りたくねぇから、
いるんだろ、
ここに。
一人言の様に、
鈴木が言った。



