世界で一番、ずるい恋。





……やっぱり、そうなんだ。

仲良くなりたかったし、なれそうだと思ってたのにな。


それをハッキリと告げられると悲しいし、グサッとささるものがある。


でも千堂くんが私なんかと友達になっても良いことなんてないもんね。

もとから、人と群れることが嫌いみたいだし。





「てか、話ずれてるし。もう面倒だからさっさと矢野のとこ行って話してこい」

「話してこいって、私、用事があるからって逃げてきたのに…!何て言えば良いのよ」





そんな簡単に言わないで欲しい。

その投げやりな態度に少しムッとする。

先生に会いに行くだけで、どれだけ緊張すると思ってるの。





「そんなの、行ってから考えろよ。阿波、頭良いんだから何とかなるだろ」

「む、無責任なっ!」






思わず両手で机を叩いて、勢いのままに立ち上がった。

そんな平然と淡々と、凄いこと言わないでよ。


第一、意地が悪いよ。

私がずっとここから見てることしか出来なかったことを知ってるくせに。