「答えを聞くのが怖くて逃げちゃった」
「………そっか」
ほんと、何やってるんだって感じだよね。
もうこれじゃ、先生と顔を会わせるのも気まずい。
近づくどころか遠くなっちゃったよ。
「……一回、ちゃんと話してきたら?」
「え?」
暫く考えるように黙ってた千堂くんの突然の提案に、私の動きが停止する。
え、でも……。
「だって、逃げてきたんだろ?どうせ、矢野が変なこと言ったせいでそんなことになったんだろうけど。でも、このままじゃ顔会わせにくいだろ?」
「うん……」
千堂くんって不思議な人だね。
ずっと近くにいたけど、遠い存在だったのに。
私、千堂くんのことなんてほとんど知らないのに、全てを話さなくても千堂くんは私の気持ちを分かってくれるんだね。
それは千堂くんも同じように片想いをしてるからなのかな?
「矢野が何か言わない限り、そんな思いきった質問なんか出来ないだろ?何なら一発殴ってこいよ」

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.790/img/book/genre1.png)