「何で……っ、律がここに…っ」
あの頃の金髪じゃ無い。
黒髪だけど、すぐに分かった。
「……浩也?」
「俺が、呼んだんだよ」
意味が分からず、私はただ浩也の声に耳を傾ける。
まだ浩也は律と繋がってたの?
第一、今この瞬間、私を律に合わせる理由は何?
「どっちか選んで」
「……え?」
「今この瞬間、俺か千堂か、どっちか選んで」
急に突きつけられた選択に戸惑いを隠せない。
何で今更、そんなことを私にさせるの……?
「私は浩也をーー」
「本当は全部知ってたんだ。高校時代、茜が本当に本気で俺を傷付けようとしてたこと」
何を言ってるんだろうって思った。
だってそんなこと有り得ないじゃん……。
知ってた……そう言うけど、いつから?
だってそんな素振り見せなかった。
先生は律から聞いた、私たちの作り上げた嘘の話をずっと信じてたんでしょ?

![[短編]初恋を終わらせる日。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.795/img/book/genre1.png)