世界で一番、ずるい恋。






「何で……っ、律がここに…っ」




あの頃の金髪じゃ無い。

黒髪だけど、すぐに分かった。




「……浩也?」

「俺が、呼んだんだよ」




意味が分からず、私はただ浩也の声に耳を傾ける。

まだ浩也は律と繋がってたの?


第一、今この瞬間、私を律に合わせる理由は何?



「どっちか選んで」

「……え?」

「今この瞬間、俺か千堂か、どっちか選んで」




急に突きつけられた選択に戸惑いを隠せない。

何で今更、そんなことを私にさせるの……?




「私は浩也をーー」

「本当は全部知ってたんだ。高校時代、茜が本当に本気で俺を傷付けようとしてたこと」




何を言ってるんだろうって思った。

だってそんなこと有り得ないじゃん……。


知ってた……そう言うけど、いつから?

だってそんな素振り見せなかった。


先生は律から聞いた、私たちの作り上げた嘘の話をずっと信じてたんでしょ?